【初心者向け】水耕栽培と土壌栽培、どっちがいい? 両方やって分かったメリット・デメリット

家庭菜園
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ある日、遊びに来た友人が、ベランダに並ぶプランターを見ながら聞いてきました。

友人
友人

私も家庭菜園を始めたいけど、
水耕栽培と土壌栽培ってどっちがいいの?

ささがに
ささがに

 人によるかな! 

ちょっと答えになっていないかもしれませんが、実際に人によって向き・不向きがあります。

今回は、実際に両方の栽培を試してみて分かった、水耕栽培と土壌栽培の違い
それぞれのメリット・デメリット、そしてどんな人に向いているかをわかりやすくお伝えします。

 

土壌栽培とは?

土壌栽培の基本

土壌栽培は、「土」を使って植物を育てる、ごく一般的な栽培方法です。
植物は、土の中の水分・栄養・微生物の力を借りて成長していきます。
昔ながらの方法で、親しみやすく安心感があると感じる人も多いようです。

土壌栽培に必要なもの

  • プランター(野菜に合った大きさを選ぶ)
  • 培養土(初心者には元肥入りがおすすめ)
  • 鉢底石やネット(通気性と排水性を高める)
  • 肥料(育成途中に追肥が必要な場合がある)
  • じょうろ、スコップ、園芸ハサミ、手袋など(基本道具)
  • 種や苗(好きな植物)

[その他必要に応じて]支柱・ラベル・殺虫スプレーなど

土壌栽培のメリット

  • 品種の幅が広い
    地下の根を食用とする野菜根菜類(大根・人参・ごぼう など)
    葉や茎を食べる葉茎菜類(キャベツ・白菜・ネギ など)
    果実を食べる果菜類(トマト・キュウリ・なす など)

    など、幅広い種類の野菜を育てることができる。
      
  • 土壌の緩衝力によるストレス軽減
    土壌には肥料濃度の急変や乾燥、温度変化から根を守る緩衝作用があるため、
    環境の変化に強く、植物の成長が安定しやすい。
     
  • 自然に近い環境で育てる事が出来る
    植物が土中の微生物や菌と共生し、自ら栄養や水分を吸収する力を養う。
    根が自由に広がることで、環境変化や病害虫への抵抗力が高まる。
    土壌の保水性・保肥力も高く、生態系の一部として植物本来の力を発揮できる。
     
  • 初期コストが安く、手に入りやすい
    土や道具は比較的安く、土は再利用も可能。
    園芸店だけでなく、薬局や100円均一など身近な場所にも品がおいてある。
    実物を見て選びやすく、関連商品も豊富。

土壌栽培のデメリット

  • 虫が発生しやすい
    アブラムシやコバエ、土中の害虫による食害・寄生に注意が必要。
    定期的な観察と防除対策が求められる。
     
  • 重量がある
    生育に必要な土の量が多く、プランターが重くなり、設置や移動が大変。
    (初心者さんは特に、想像よりも多くの土が必要になる事に驚く傾向があります。)
     
  • 汚れやすい
    植え替え時や風による土の飛散、鉢底から流れた土など、小まめな掃除が必要。
    集合住宅では排水が詰まるなどのトラブルに繋がる事もあるので注意。
     
  • お世話に手間がかかる
    毎日の水やりと、成長段階に応じた肥料管理が必要。
    土の中の状態が見えないため、トラブル時は原因の推測が難しい。
    体調が悪いときには作業が辛い事も。
     
  • 土の処分に困る
    自治体によっては家庭ゴミとして出せず、処理に悩むことも。
    (公園や空き地に捨てる行為は不法投棄になるので絶対にやらないでください!)
    ※最近では「家庭ゴミとして処分できる土」も販売されており、後片付けのハードルを下げられます。
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  • 連作障害のリスク
    同じ土や場所で同じ野菜を繰り返し育てると、栄養バランスが崩れ、育ちが悪くなる可能性がある。

 

水耕栽培とは?

 水耕栽培の基本

水耕栽培は、土を使わず、水や液体肥料(養液)で植物を育てる方法です。
室内やキッチンで管理しやすく、近年人気が高まっています。
スーパーで買った野菜の根を再利用する「再生栽培」も、水耕栽培の一種で、手軽に始められる点が魅力です。

水耕栽培に必要なもの

  • 容器(ペットボトルや食品トレイでも代用可)
  • 培地(スポンジ・ウレタンなど)
  • 水耕栽培用の肥料(液体タイプと粉末タイプがある)
    ※初心者さんには液体タイプのハイポニカ液肥がおすすめです
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  • 種や苗(サニーレタス・小松菜などの葉物野菜が中心)

[その他必要に応じて]エアポンプ・育成ライト・pHメーターなど

水耕栽培のメリット

  • 室内で育てられる
    小スペースで始められるので、窓際などでも育成が可能。
    日当たりが悪い場合でも育成ライトで補える。
     
  • 虫がつきにくい
    土がないので衛生的で、害虫リスクが少ない。
    殺虫剤の使用頻度も下がり、安全性が高まる。
     
  • 掃除が簡単・片付けがラク
    土汚れの心配がなく、周囲を清潔に保ちやすい。
    処分も家庭ゴミで可能な素材が多く、後片付けが簡単。
     
  • 毎日の水やりが不要
    タンク式やペットボトル式など、給水が自動化できる工夫も可能。
    こまめな世話が不要なので、体力に不安のある人や初心者にも向いている。
     
  • 根の様子が見える
    根の健康状態を直接確認できるため、生育トラブルの原因を特定しやすい。
     
  • 成長速度が速い
    根が土の抵抗を受けず、液体肥料から効率よく栄養を吸収できるため、土壌栽培よりも成長が早くなる傾向がある。
    栄養分が水に溶けた状態で常に供給されるため、栄養不足による育成不良も起こりにくい。
     
  • 資材の再利用ができる
    容器、カップ、ハイドロボールなどは洗って繰り返し使用可能。
    ペットボトルやプラカップなどの再利用もでき、環境にもやさしい。
     
  • 連作障害なし
    土を使わないため、同じ種類の野菜を繰り返し育てても影響を受けにくい。

水耕栽培のデメリット

  • 育てられる野菜が限られる
    葉物が中心で、根菜や大型野菜には不向き。
    (工夫次第で一部栽培も可能)
     
  • 水質管理が必要
    水切れや根腐れが起こりやすいため、定期的な液肥の交換や水の補充が必要。
    酸素不足、カビや藻の発生にも注意が必要。
     
  • 光量不足に注意
    特に室内栽培では、日照不足により徒長(ひょろ長くなる)することも。
    育成ライトの導入を検討する必要がある。
     
  • 費用が高くなる場合も
    本格的に始める場合は、大型プランターやエアポンプ・育成ライト・pHメーターなど初期投資が必要。
    電気代や液肥のランニングコストもかかる。

  

比較! あなたに向いているのはどっち?

項目土壌栽培水耕栽培
初期コスト〇 安く始められる△ 専用道具が必要になる場合も
手軽さ△ 手間が多め◎ 管理がラク&室内OK
育てられる種類◎ 幅広い△ 主に葉物中心
成長速度○ 自然に近い◎早く育つ傾向がある
スペース効率△土・道具で場所を取る◎ コンパクトにできる
気力・体力がないとき△ 負担に感じることも○ 工夫次第で世話要らず
片付けのしやすさ△ 土の処理が大変◎ 資材を家庭ゴミで処理可能

 

結局、どっちがいいの?

結論は――

ささがに
ささがに

「自分の生活スタイルに合う方から、気軽に始めてみよう!

私自身は、普段は手軽な水耕栽培をメインにしています。
ただし、どうしても土が必要な野菜(根菜類など)を育てたり、
気が向いた時には土壌栽培を楽しんでいます。
土をいじる感覚って、落ち着いたり心を満たしてくれるものがあるんですよね!

最近では、ココヤシピートやバーミキュライトを土の代わりに使う水耕栽培、
「固形培地耕」にも挑戦中です。
土を使わなくても根菜が育つ様子は、実際目にするとちょっと感動しますよ。

土壌栽培にも水耕栽培にも、それぞれの良さがあります。
まずは「やってみたい」「続けられそう」と思える方から始めて
あなたの生活に合った方法を、ゆっくり見つけていってくださいね!

 

家庭菜園の始め方をちょっとだけ紹介

「ちょっとやってみようかな」と思った方のために、
土壌栽培・水耕栽培の手軽な始め方を簡単にご紹介します。
※詳細記事も今後書く予定ですので、気軽に読んでみてくださいね。

土壌栽培に興味を持ったら…

土壌栽培は100円ショップなどでも道具を揃えられます。
プランターに鉢底石や鉢底ネットを敷き、肥料入りの土を入れましょう。
庭がある方は、元肥をまいて「苗」を植えるところから始めるのが簡単です。

「どれを選んだらいいの?」と迷う方には、家庭菜園キットが便利です。
必要な道具がそろっていて、届いたその日から始められます。

▶︎ こんなキットがあります↓


水耕栽培に興味を持ったら…

最初はトレイなどで簡単に「再生栽培」から始めるのがおすすめです。
慣れてきて、「もう少し本格的にやってみたい」と感じたら、
水耕栽培キットを使うと道具が揃っていて失敗しにくくなります。
大型野菜の育苗にも使えるので便利ですよ!

▶︎ こんなキットがあります↓


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