
この間、見切り品の豆苗が60円で売ってて即買いしたよ。

ラッキーだね。
豆苗って何度も収穫できるしいいよね!

それが…伸びたのは3本くらいで全然収穫できなかったの。
やっぱり見切り品じゃだめなのね。

そんなことないよ。見切り品でもコツさえ押さえれば大丈夫。
教えるから、是非もう一度挑戦してみて!!
こんにちは! ささがにです。
再生栽培の代表と言っても過言ではない豆苗。
最近では、豆苗を再生させるための方法がパッケージに書いてあるなど、簡単に再生栽培を楽しめるようになっていますよね。
でも、実はうまく育たなかったなんていう失敗談も多いんですよ。
「切って水につけるだけ」が出来ないなんて、私って才能ないかも…
そんな風に落ち込んでしまっているあなた、ちょっと待ってください!!
今回は、豆苗の再生栽培の基本と、初心者がつまずきやすいポイント&コツを写真つきでお伝えします。
これを読めば、成功率がグンとアップしますよ!
豆苗の再生栽培の方法
準備する物
・豆苗(スーパーで買ってきましょう)
・キッチンバサミ・包丁
・豆苗が入る大きさの容器(タッパー・プラケース・豆苗プランター など)
基本のやり方
① 豆苗を切る
豆苗をハサミや包丁で切りましょう。
豆苗の成長点は、根から5~6cmほどの部分にある芽です。
ここを残すように切りましょう。
豆苗の長さは個体差があります。
小回りの利くキッチンバサミで、一つかみずつ切っていくと成長点を残して切りやすいです。

② 容器に入れる
豆苗が入る大きさのケースに入れましょう。
小さい容器に無理やり押し込めると、根が傷む原因になります。
果物のパック(いちご・ぶどう など) は丁度いいサイズ感の物が多いです。
手ごろなサイズの容器が家に無い場合、100均にある豆苗プランターを購入するのも◎です。
(豆苗プランターの利点については、コツ3にて後述します。)

③ 水道水を入れる
豆苗は、豆に蓄えられた栄養分を使って成長するため肥料は不要です。
衛生管理上、塩素を含む水道水が好ましいです。
豆の部分が水に浸かると、腐ってしまうので、水位に気を付けましょう。

1日最低1回、夏場は2回の水換えをしましょう。
④ 日当たりのよい室内で育てる
窓際など、日当たりのよい室内で育てます。
5日~7日で収穫できます。
収穫の際は①を参考に成長点を残せば、再び再生栽培を楽しむことが出来ます。

初心者が失敗しやすい部分とコツ
コツ1:成長点を目視してしっかり残す
植物が成長するために細胞分裂を活発にしている成長点。
再生栽培ではこの部分を残す事が重要です。
市販されている豆苗のパッケージの中には、この線で切って下さい。と点線が入っている物もありますが、植物にはそれぞれ個性があります。
パッケージを過信せず、成長点を目視して、必ず残してあげましょう。
コツ2:おススメは透明の浅型容器
栽培方法③でも触れましたが、
水が豆の部分にかかると豆が腐ったりカビたりする原因になります。
深型のタッパーや、不透明な容器を使うと、水位が確認しにくく水が多くなりがちです。
豆苗の豆の位置はまばらで、意外と根の中に食い込んでいる物も多いので
横から水位が確認できる透明の容器や、水を入れすぎない浅型容器を使うと管理がしやすいですよ。
コツ3:豆苗プランターを使ってみる
100均で売っている「豆苗プランター」は、とても便利なアイテムです。
豆苗がすっぽり入るサイズ感に加え、中のザルが持ち上げられる構造になっているため、水に浸かりすぎるのを防げます。
水換えもとても楽に行えますよ。
コツ4:水換えは小まめに
まずはこちらの写真を見てください。

夏場は半日で水がこれだけ濁ってしまいます。
雑菌が繁殖した水は植物に悪影響をおよぼし、最悪の場合枯らしてしまいます。
豆の栄養を使って成長する豆苗栽培で一番大切なのは、衛生管理です。
常に新鮮な水であるように、最低でも1日1回。
気温が高くなる夏場は2回交換して、衛生面を守ってあげてください。
また、水換え時に根っこを軽く水で洗ったり、根元の様子を観察して、
カビている豆やふやけた豆があったら早い段階で取り除いてあげましょう。
コツ5:日当たりはほどほどに
実は豆苗は、蛍光灯の光でも育てる事が出来ます。
そんな豆苗には、直射日光は強すぎます。
成長は促せるのですが、その分固くなったり味が青臭くなったりと、食用に向かなくなってしまうんですね。
また、水の温度があがってしまうと、水が腐りやすくなり、結果豆苗にも良くないのです。
良く日の入る温かなお部屋で育てる場合は、遮光カーテン越しにするなど工夫が必要です。
我が家も、冬に窓辺で日向ぼっこが出来るくらい日当たりが良い部屋なので、
窓辺ではなくキッチンの棚の上で育てていますが、丁度いい柔らかさの豆苗が育ちます。
色々な場所で育てて、自分好みの豆苗を研究するのも良いですね!
固くなってしまった豆苗も、火を通せば美味しく食べられますので捨てないでくださいね。

コツ6:諦めも肝心
どれだけ慎重に、大切に育てていても、失敗する時は失敗します。
その原因は、販売時や輸送時に根が傷んでしまっていた。
保存状態が悪かった。豆が傷んでいた。
など、様々です。
↓こちらは、同じ日に、同じように仕立て、同じ場所に置いていた豆苗ですが…

上記の写真の通り、1つは成長しませんでした。
また、長く育てていくと、最初は白かった根がだんだんと茶色くなっていきます。
これは、根が弱っている証拠です。
収穫した時点で、根の色が全体的に茶色くなっている場合は、上手く育たない可能性が高いので、残念ですがサヨナラしましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
失敗の原因がみつかりましたか?
私は思い当たるところばかりなので、
あのころの自分に是非この記事を勧めたい(笑)
豆苗は、ほんの少しのコツをマスターすれば驚くほど元気に育ってくれますよ。
初めての方も、過去に失敗経験がある方も、是非チャレンジしてみてくださいね!
おまけ
コツ5にて、豆苗は直射日光は厳禁! とお伝えしましたが、
豆苗を豆苗として食べないのであれば、じつは需要もあります。
どういう事かというと………
豆苗はエンドウ豆の苗なので、土植えにして育てると「さやえんどう」や「グリンピース」として収穫する事が出来るんです。
私もチャレンジした事がありますが、豆の花ってとっても可愛いんですよね~。
出来たグリンピースで炊いたご飯はすっごく美味しくて、グリンピース嫌いの娘もおかわりしてました。

100円程度で買える豆苗ですが、楽しみ方がたくさんあってワクワクしますよね!
豆苗の土植えは、ツルをのばしたり支柱を立てたりと、中級者向けになっていきますが
涼しくなった頃に私もまたチャレンジしたいと思っています。
その時は記事にするので、楽しみにしていてくださいね。
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